2004年2月25日(水)

表紙の写真:ヘルシンキ・ヴァンター空港にて。飛行機はイヴァロ行きAY467便

行程:成田(12:06。日本時間)〜(AY074)〜ヘルシンキ(15:20着、17:10発。いずれも現地時間
    以後同じ)〜(AY467)〜イヴァロ(18:45着)〜(貸切バス)
    〜サーリセルカ(19:30着。サーリセルカトゥントゥリホテル泊)

1.ムーミンがお出迎え
2.このご時世に・・・
3.こんなところにアラビア
4.再び機内へ
5.北極圏に降り立つ
6.ホテルにて

1.ムーミンがお出迎え

成田空港搭乗カウンターにて
 前夜空港近くに泊まったので時間に余裕があった私たちだったが貧乏性故か集合時間より少し早く来すぎたため時間をもてあます。9:50に団体カウンターで受付を済ませた後10:20に集合。私たちのツアーは添乗員の小窪さんをはじめとして総勢22名。小窪さんは年配の男性だが、やはり卒業旅行シーズンと言うこともありメンバーの年齢層は総じて若く、カップルも何組かいたものの私たち夫婦はどちらかといえば年寄り組。
 出国審査を済ませた後、時間に余裕があったのでドトールで軽く腹ごしらえ。フライトは11:55なのですぐに昼食が出るかなと思っていたのだが、案内放送でフィンランド航空(以後フィンエアーと省略)AY074便は折り返し便到着遅れのため出発が遅れることを知り食べておいて正解。遅れるとはいうものの機材そのものはすでに着いており、搭乗カウンターでは早速ムーミンのぬいぐるみがお出迎え。それらしい雰囲気になってくる。結局12:06の出発。ヘルシンキ空港での乗り継ぎ時間には余裕があるし、事前情報ではヘルシンキ空港には早く着くことが多いらしいのでこのぐらいの遅れならまあいいか。

  (妻の独り言)  フィンランドというマイナーな場所にこんなに多くの旅行者がいることにび 
            っくり。
            これだけ日本人がいればまあ安心か、という妙な安心感が・・・・・。
            何回出掛けても海外は怖いものです・・・。



2.このご時世に・・・
 安定飛行に入って早々に結婚のお祝いにということで客室乗務員から私たち夫婦にグラスシャンパンの差し入れがある。突然のことで驚いたが小窪さんが話をしてくれたらしい。ツアー申し込みの時に「新婚旅行」ということを言っておいたがこんなところで効いてくるとは。
 成田を発って約1時間40分後昼食が出る。実のところ嫁さんはほとんど酒が飲めないのでシャンパンも少し口を付けただけで後は私が飲んでしまった。ところがかくいう私も強い方ではなく、この時点で結構酒が回っていた。そんな訳で何を食べたかほとんど記憶がない。ただ日本食でなかったことだけは確かである。別に日本食がいやな訳ではないが、せっかく海外の航空会社の飛行機に乗って日本食ではおもしろくないのでそういう意味ではよかった。それと何よりこれだけテロだ何だと騒がれているご時世に機内食のナイフ、フォーク、スプーンが金属製だったのには驚いた。
 ヘルシンキまでは約10時間半のフライトで私にとっては機内での10時間というのは未知の世界である。私たちの席は2−4−2シートの3,4番目で外はまるで見えないし映画にほとんど興味のない私はもっと暇をもてあますかと思ったが、機内誌を読んだり短編の映画で懐かしの「トムとジェリー」(但し英語版)をやっていたりして意外と時間の流れは早かった。その間、嫁さんは隣の席でしっかり寝ていたようだが。
 現地時間13時(日本時間は+7時間、以後特記以外現地時間)に夕食、15:20ヘルシンキ・ヴァンター空港に到着。結局ほぼ定刻の到着。

  (妻の独り言)  北欧にこんな短時間で到着することにびっくり。
            目一杯冬用の服装をしていた私は機内で、しっかり脱いでくつろいでいま 
            した。
            フィンランド航空は初めてでしたので機内や客室乗務員のサービスなど大
            変興味がありましたが、そつのないサービスとどこの国かわからない味付
            けの機内食などはまあまあといったところでしょうか。



3.こんなところにアラビア
 ヘルシンキ空港は驚きに満ちていた。まず驚いたのがフィンエアーのカウンター職員に日本人がいたこと。それだけでも驚いたのに入国審査の時に係官に日本語で挨拶されたのには参った。私より海外旅行経験が豊富な嫁さんの話では日本人職員はともかく、入国審査の係官に日本語で話しかけられることは時々あるとか。アジア以外に経験のない私には結構驚きだったが。
 ヘルシンキからはイヴァロまで国内線に乗り継ぐ訳だが、本来なら預けた荷物を一度受け取った後再度預け直すのだが、前述の日本人職員の話だと今度のイヴァロ行きAY467便はAY074便から直接荷物を載せ替えるとのこと。そのため空港内は身軽に移動できた。何せ国際線から国内線搭乗口へは結構歩かされたのでこれは助かった。
 小窪さんの話では今度のAY467便はシートはフリー、すなわち自由席なので希望の席があれば早めに並ぶようにとのこと。もちろん定員制なのだろうがまさか飛行機に自由席なんてものが存在するとは思わなかった。
 二人並びで座れさえすれば席にこだわりはなかったので空港内をぶらつく。まずは嫁さんに荷物を見てもらってトイレへ。尾籠な話で恐縮だが大きい方がしたくなったので中へ入ってまたまた驚いた。タンクの上にある水を流すためのつまみにアラビア社のマークが。アラビア社と言えば有名な陶器メーカーで、ガラス器のイッタラ、厨房器のハックマンとともにハックマングループを形成しているが単なる陶器メーカーと言うだけでなくそのデザイン性で有名な会社(後の2社もフィンランドらしいデザインで有名で、この後知ったが今はこの3社まとめてイッタラブランドに統一されつつあるとのこと)。そのアラビア社が便器まで作っているとは・・・恐れ入りました。ちなみにこの旅行中にアラビア社の便器はあちこちで見たから、日本で言うTOTOやINAXのような側面もあるらしい。
 その後は売店を見て歩いて過ごす。そこでフィンランドに来た日本人なら誰でも知っているという「GEISHA(芸者)」チョコレートと初対面。老舗メーカーFazer社のチョコだが何も日本人向けに作っているのではなく、事前情報ではスーパーにも売っているとのことなので後でじっくり見ることにする。

GEISHAチョコレート(帰国後撮影)

  (妻の独り言) 待ち時間に何かお茶でもと思ったのですが、ふと目にとまったアイスに心惹
           かれ二人でチョコレートバーのアイスを食べました。
           何の代わり映えのしない味でしたが、私は「生まれて初めてユーロを使った
           よ・・・・」と妙なところを一人で感激しておりました。

 

4.再び機内へ
 AY467便はMD-82/83(どちらかまではわからなかった)を使用。2004年初めエンジントラブル
が問題になったJASのMD-81/87型と同系統である。旅行前フィンエアーのHPでMD-82/83が
もっとも保有数が多いことを知っていたので欠航しないか内心ずっと心配であったが、何事も
なくヘルシンキ空港を飛び立つ。
 イヴァロまでは1時間40分と国内線としては長旅である。機内ではライ麦パンのチーズサンド
とジュースが出る。日本時間ではすでに24時を回っていてサーリセルカに着いてから夕食を食
べに行く元気もなかったのでパン1つのこととはいえありがたい。

  (妻の独り言) ちょうど夕暮れ時のフライトでしたので、窓から見える空の色は大変きれい
           でした。少しもの悲しい気分にもなりましたが、そんなときに出た機内食がと
           ても美味しくてそれにまた感激でした。
           主人は機内で隣に座った紳士の時計が自分と同じブランドと言って喜んで 
           おりました。(フィンランド製のスントというらしい・・・)

  (旦那の補足) ちなみにこの時私が着用していたのはスント・オブザーバーTRです。



5.北極圏に降り立つ

イヴァロ空港のAY467便
 イヴァロ空港は典型的なローカル空港で雪景色の中タラップを下りる。いきなり放り出された感じだったので北極圏に降り立ったという感動より寒いが先。ターミナルビルもログハウス風で空港と言うより駅のような雰囲気。ヘルシンキ空港も木を多用していたし、フィンエアーの機内も青を基調としている割には派手さというか豪華さはない。どちらかといえば地味なのがフィンランド人のセンスなのだろうか。
 待っていた貸切バスに乗り込み一路サーリセルカへ。車内では一緒に乗り込んできた現地日本人スタッフ(このツアーとは別の会社)の金井さん(間違っていたらごめんなさい)からサーリセルカ滞在中のアクティビティの予定やサーリセルカについて説明がある。

  (妻の独り言) ここの空港は本当に味のある空港でした。
           荷物を受け取って皆で集合していた場所は、木目をそのまま生かした作り 
           の部屋でそこにトナカイのハクセイや観光用ポスターが置いてあったりして、
           空港といより山奥の温泉宿か道の駅かといった趣のある空港でした。
           空港を後にして初めて見た現地の家、これがまたおとぎ話に出てくるような
           素敵なお家が森の中にぽつんと1軒あったのです。
           木造の小さな家に大きな窓に明るい色のカーテン、車の中から一瞬見ただ
           けですが皆が憧れる北欧風の家とインテリアをさっそく見ることができまし 
           た。


 
6.ホテルにて
 サーリセルカトゥントゥリホテルは受付やレストランのある中央棟と宿泊棟が別棟でしかも宿
泊棟も何カ所かに分かれている。私たちのグループはナータ(フィンランド語でテン、他の棟
にも動物の名が付いているよう)という建物。一見したらいわゆるスキー宿に毛が生えた程度。
サーリセルカと言う村は人口300人(3000人ではない!)にもかかわらずスキーリゾートとして有
名でその中でも上級のホテルらしいのだがやっぱり地味。寒さの厳しい地域らしく建物に入る
のにまず部屋のキーを差し込んでから中に入り、さらに各部屋に入る通路にも扉がある(こち
らには鍵はない)。その手前のエントランスで小窪さんから館内の説明があるがサウナも別棟
にあるとのことでこの寒空の中行く元気もなくとりあえず今日はやめ。
 部屋の扉を開けるとまた壁のような扉。これも寒さ対策だろうが一瞬「忍者屋敷か?」と思っ
た。部屋の中も木を多用した地味な感じだがテレビが天井からつり下げられているのは面白
いアイデア。サウナは無理でもせめてシャワーでもと思ったらこれまたびっくり。土地柄バスタブ
がないのは聞いていたしトイレと同居しているのは日本のホテルでもあることなので驚かなか
ったが、トイレとシャワーの間には仕切があるものの床面は同じ。従ってシャワーで流れた水
がそのままトイレの床にまで流れてくる。もちろん排水口はシャワー側にあるのだが。ただ後に
わかったことだがパイプを曲げて作ってあるタオルかけの中にヒーターか温水が通っていてこ
れが暖房の役割をしているので意外と乾きは早い。
 部屋でくつろいでいると小窪さんから電話がかかる。申し込んでいたオプションの中でスノー
シューイングだけ人数の関係で未確定だったのだが人数が集まったので確定したとのこと。山
歩きを趣味とする私にとってスノーシューを含めて海外トレッキングは憧れだったからこれは朗
報。幸先がいい。
 その後は今晩もオーロラが出る可能性はあったのだがとっとと寝てしまう。

  (妻の独り言) ここはホテルというよりロッジという感じでした。
           一言でシンプル、ソフアとベットスプレッドのカラーコデイネートもいかにも北
           欧といった趣向で揃えてありました。室温も24℃と設定されており、海外に
           よくありがちなエアコンの過剰サービスもなくて、暑からず寒からず非常に心
           地よい室温でした。